STORY アフラック vol.6

「リーダーとして物足りない」仲間の声に奮起、東京へ一時転勤を志願

アフラック生命保険 提携金融第一営業部
中村 裕佳さん

慣れ親しんだ環境から離れ、未知のフィールドでいかに自分を成長させるか。生まれ育った関西の地域限定社員として入社したアフラック生命保険の中村裕佳さん(34)は、自身をさらに成長させるため、会社の人事制度を活用して東京に一時転勤し、新たな業務に挑戦している。関西勤務時には「リーダーとして物足りない」との仲間の声に奮起。未経験だった営業にもチャレンジした。強い意志でひとつずつ壁を乗り越え、キャリアを積み重ねてきた。

大学時代に祖母が闘病、がん保険の存在意義を実感

どのような企業に就職したらいいのか、はっきり見えないまま就職活動に取り組んでいた大学時代。アフラックに入社する契機となったのは、祖母のがん闘病だった。母親が「看病は大変だが、がん保険の給付金のおかげでお金の面だけでも心配せずにいられることはありがたい」と話すのを聞き、中村さんは「保険の存在意義にピンときた」という。

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コールセンターでは契約者とのコミュニケーションスキルを身に付けた

就活当初はメーカーや銀行、サービス業など様々な業界を回る中、明確な志望動機を見いだせず悩んでいた。だが祖母のがん闘病をきっかけに受けたアフラックの新卒採用試験では、霧が晴れたように「自分がアフラックで働く姿が自然と想像でき、面接では取り繕うことなく自分の言葉で話すことができた」。アフラックのブランドプロミス「『生きる』を創る。」に感銘を受けたことも入社を後押ししたという。

「受け身」を反省、自ら考えて率先行動

初任地の神戸で3年間にわたるコールセンター勤務を経て、大阪の近畿法人営業部に異動。営業サポート部隊で新米リーダーを務めていた入社6年目の2011年、仕事仲間から突然、厳しい言葉を投げかけられた。「君は営業サポートのリーダーとして物足りない」。その言葉の主は、日頃から仕事の苦楽を分かち合い、終業後にはよく一緒に飲みに出かけるほど仲の良い営業の男性社員たちだった。

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「自分で考えて行動する」リーダーシップを磨いてきた

営業サポートの仕事は、代理店に直接足を運ぶ営業社員の後方支援や、代理店から寄せられる問い合わせへの対応が中心。オフィス内にキャンペーンなどに関する掲示物を張るなど社内のムードを盛り上げることも大切な仕事だ。「複雑な問い合わせ案件であっても確実に応えることで周囲の信頼を得られているはず。リーダーとして何が足りないのか」。必死に自問して導き出したのは、「営業社員や代理店から頼まれた仕事を1つずつこなすだけで満足してしまい、支社の課題について考え、自発的にフォローするといった、リーダーとして『引っ張る』仕事を何もしていなかった」という点だ。

要請された仕事を「受け身」でやるのではなく、常に自分自身が何をすべきかを考えて行動する。この日から中村さんの振る舞いは変わった。「キャンペーンを盛り上げるため、営業部内に企画を提案したい」「営業部メンバーの知識向上のために、チームのみんなにこんなメールを送っていいか」。中村さんは上司に何度も相談しつつ、リーダーとして自ら考え、率先して動くようになった。若手社員に対しては、早い時期から自分と同じような学びを得られるよう、少しずつリーダー経験をさせて「自ら考えて動く」ことを学べる環境づくりを心がけるようになった。

入社11年目で初めて営業にチャレンジ

入社9年目の14年7月、大阪市にある近畿第二金融法人支社(当時)に異動し、信用金庫担当の営業サポートを担当した。ちょうどその頃は、アフラックが「女性の活躍推進プログラム」を立ち上げ、ダイバーシティ推進に本腰を入れ始めた時期。かつては男性中心だった営業現場で、営業経験の浅い同年代の女性社員が活躍する様子を目の当たりにし、中村さんに「自分も営業に挑戦できるかもしれない」との意欲が湧き上がってきた。

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営業への挑戦を上司など周囲の人々が温かく支えてくれた

思い切って支社長に相談し、入社11年目の16年4月に営業に転じた。もちろん初めて経験する営業への不安は大きかった。支社長にお願いして金融機関の仕組みなど基礎的なビジネス知識に関する勉強会を週1回ペースで開いてもらった。がん保険、医療保険、勤労所得保障保険といった多岐にわたる保険商品についても必死で勉強した。当時の上司たちは、親身になって何度も中村さんに向き合い、金融機関を訪問する時に同行してくれたり、商品研修のロールプレイングを繰り返しチェックしてくれたりしたという。

営業として初めて担当したのは、営業サポートの業務を通じて付き合いがあった関西の信用金庫。もともと日常の電話応対などで信金の担当者とは信頼関係を構築していただけに、スムーズに営業活動に取り組むことができた。新しい保険商品を取り扱ってもらうよう中村さんが信金の本部に働きかけ、発売初日から販売してもらうといった成果も出た。

「一時転勤」制度に応募、関西から東京に

転勤のない地域限定社員として採用された中村さんは入社以来、地元の関西から仕事で離れる機会はなかった。コールセンター、営業サポートを経て、営業への挑戦も実現して充実の日々。ただ、顔なじみばかりに囲まれた職場での長年の仕事に、少し物足りなさも感じ始めていた。同時に日々の業務の中で、所属部署だけでなく、所属を超えた部署の人たちを動かす仕事にも挑戦してみたいと考えるようになった。地域限定で採用された社員が3年間、採用地域外で勤務できるアフラックの一時転勤制度に応募。17年1月から新天地、東京での生活が始まった。

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顔なじみばかりの関西から思い切って東京に飛び込んだ

東京では社内研修の資料作成やセミナー担当を経て、19年1月にメガバンクを担当する支社の企画推進担当になった。メガバンクが窓口で取り扱う保険商品は、アフラックが日本市場で強みを持つがん保険、医療保険だけではく、国内外の大手保険会社が展開する終身や定期の死亡保険、年金保険、介護保険など幅広い。激しい競争の中で「どうすればアフラックの強みや特長を生かし、自社の保険商品をお客様の提案に組み込んでもらえるか」を考える日々だ。中村さんにとって、これまで経験したことのない厳しい試練が始まった。

将来は「人に教える仕事」に興味

中村さんは今後のキャリア構想を描くうえで、人材育成に興味があるという。初任地である神戸のコールセンターではオペレーターの教育やスキルアップを図る業務に携わった。大阪での支社在籍時代は、信金の窓口担当者がスムーズに保険を販売できるようにするサポートに力を注ぎ、「人に教える仕事」の醍醐味を味わってきた。

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将来は人材育成を通じ「チャレンジしやすい環境づくり」に貢献するのが夢

中堅年次に差し掛かり、先輩としての立場で後輩社員と接する場面も多い。「年下の社員には、とにかく感謝の気持ちを伝えるように心がけている」。人材育成はアフラックのすべての部署に共通するミッション。「自分自身は一つのきっかけから考えを大きく変えることができた。心配性ではあるが、周囲のサポートがあったからこそ乗り越えることができた」と振り返る。だからこそ「ハードルを上げすぎず、小さなことでも参考となる事例をつくり、周囲に広めることで、みんなが成長できる場をつくりたい」と自らの目標を見据えた。

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