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わたし、ゴルフはじめます!(3) 非日常のおしゃれを楽しもう

日経ウーマノミクス・プロジェクトがパートナー企業、アコーディア・ゴルフと取り組む新企画「わたし、ゴルフはじめます!」。ゴルフ初心者の女性が練習に挑み、コースデビューまでの道のりをたどるドキュメントです。すでに2回のレッスンを終えた会社員、宮澤千絵美さんと田中美穂さんのお二人に、次に控えるのがゴルフ場でのラウンドレッスンです。コースに出るに際し、どんなものを最低限、そろえておく必要があるのか。2回目のレッスン終了後に、アコーディア・ガーデン東京ベイ内のゴルフショップで、2人をコーチする宮下洋平レッスンプロとショップを担当する松井奈津子さんにアドバイスを求めました。

初心者の女性には軽くて柔らかいクラブがおすすめ

たとえ自分のゴルフクラブセットを持っていなくても、ゴルフ場にはレンタルクラブがあります。有料ですが、それをレンタルすれば自前のセットがなくても大丈夫。でも、これから長く続けるのなら購入も選択肢です。その場合、初心者は何を選べばいいのでしょうか――。宮下プロは「有名ゴルフブランドの中古品を買うのが手」とアドバイスします。最新モデルは値がはりますが、型落ちの旧モデルならお値段も手頃に。ゼクシオなど国内ブランドのものは海外ブランドよりも、日本人に合っているそうです。

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アコーディア・ガーデン東京ベイ内のゴルフショップには中古クラブも豊富に取り揃えてある

数あるクラブの中から自分にあったものに絞り込んでいく上で、いくつかチェックポイントがあります。まずはシャフトの素材。「スチール」と「カーボン」製がありますが、初心者の女性の場合は、重さの軽いカーボンがおすすめ。硬さにも複数のタイプがあり、柔らかめの「L」を選ぶといいそうです。

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ゴルフクラブのシャフトの種類や特徴について説明する宮下洋平プロ

グリーンで使うパターも様々な形状のものがありますが、初心者ならヘッドが細めのものより、大きめのヘッドのパターの方が打ちやすく、おすすめ、と宮下プロ。宮澤さんと田中さんはプロの話を一言も聞き漏らすまい、と必死にメモをとっています。

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パターのヘッドの形状もさまざま。初心者には大きめのヘッドのほうが安定して振りやすいという

シューズはスパイク付きが安心

ゴルフシューズも有料でレンタルしているゴルフ場が少なくありません。ただプレーで長い距離を歩くため、履きなれた靴の方が安心です。普通のスニーカーのようなスパイクレスシューズと呼ばれるタイプもありますが、初心者におすすめは「スパイク付き」と宮下プロ。靴底にいくつか樹脂製のスパイクが付いており、傾斜地でも、地面がぬかるんでいても、体をしっかり支え、クラブを構える際もアドレスが安定するからです。以前は金属製スパイクがありましたが、いまはグリーンを保護するために使用を禁止しているゴルフ場がほとんどです。

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「靴底に樹脂製スパイクが付いたシューズがすべりにくいので安心」と宮下プロ。スパイク部分はすり減ったら、取り外して交換できる

ゴルフクラブやシューズはさておき、ボールやティーは自分のものを用意しておきましょう。最近は赤や黄色、オレンジなどカラフルになっているボールですが、コースに出て重要なのは、芝生の中でいかにボールを見つけやすいか、です。その意味でカラーボールを選ぶなら、「ややくすんだマット系のもの」に。悩んだら白にしましょう。「なんだかんだいっても一番目立つ色だから」と宮下プロは断言します。新品のボールはお値段もそれなりです。よくなくすのもまた初心者。当初は「ロストボール」(中古品)を買っておくとエコノミーかもしれません。

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ゴルフボールも種類はいろいろ。「初心者の女性には軟らかめボールを選ぶといい」と宮下プロ。色付きのカラーボールは「マット系のほうがコースで見つけやすい」

ティーショットの際に必要なティーと、グリーンにボールがのった時に使うマーカーもあります。ティーはドライバー用のロングティーと、それ以外のクラブで使うショートティーの2種類があり、長さも複数種類があります。「ティーが高すぎても低すぎても、ボールがうまく飛びません」。宮下プロによると、ロングティーなら初心者は地面にさす高さが一定になるプラスチック製のティーがおすすめ、といいます。「マーカーって、よく帽子のつばにつけておくものですよね」と宮澤さん。おっしゃる通り。グリーン上で自分のボールの位置を示す目印で、マグネット式のものが便利です。

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ティーは長さや形状が異なり、種類が豊富

ウエアのトップスは襟付きがマナー

東京ベイのショップにずらりと並ぶ色とりどりの商品を前に、ゴルフウエアに関する説明を受ける段になると、宮澤さん、田中さんとも俄然、目が輝きました。そんなお二人を前に、「一つだけマナーがあります」とアコーディア・ゴルフ東京ベイの松井さん。「トップスは原則、襟付きであること。ボトムスはスカートでもパンツでもご自由にどうぞ」とドレスコードを伝授します。必ずしもゴルフウエアと呼ばれる服でなく、上は普通のポロシャツなどもOKですが、襟なしはNGの場合があるので要注意です。

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アコーディア・ガーデン東京ベイの松井奈津子さん(右)はゴルフウエアのマナーと選ぶ際のポイントを伝授

「私は無理だけど、田中さんはミニスカートはいてよ」と宮澤さんが話しかけると、田中さんも「ウエアに、はやりはあるのですか」とすかさず松井さんに質問します。

目に鮮やかな原色だったり、花柄や鳥など派手なプリント柄や無地のものだったり。実に多くの商品が東京ベイのショップに並んでいます。「非日常を楽しむのがゴルフ。多少派手で日常こんなの着るのは無理、と思うようなものでも、コースに出ると意外にマッチしていることもしばしばです。上下のコーディネートを考えながらおしゃれもぜひ楽しんで下さい」と松井さんは2人にエールを送ります。最近はUVカットなど機能性を備えたゴルフアパレルも増えています。普段とはひと味違ったおしゃれをするのもゴルフの楽しみの一つですね。

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色彩鮮やかなゴルフウエアを手に話が弾む宮澤千絵美さん(左)と田中美穂さん

グッズ関連でもう一つ。コースに出る時は、ミスショットでいつなんどき、ボールをなくしてしまうかわかりません。予備のボールを手元に用意しておいた方が無難です。男性はズボンのポケットに入れておけますが、女性はなかなかそうはいかない場合も。動物などをかたどり、ボールが2、3個入るかわいいボールケースなどもあります。そんなボールケースとともにラウンドすれば、きっと心もわくわく弾むはずです。

【連載】
 ●わたし、ゴルフはじめます!(1) 未経験2人が初練習、筋肉痛が...
 ●わたし、ゴルフはじめます!(2) タイプ別クラブの扱いに四苦八苦
 ●わたし、ゴルフはじめます!(4) 人生に新たな彩り、心も体も変化

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