イベントリポート

仲間とつながり営業女子力アップ~ウマノミ異業種交流会 in 大阪

働き女子が悩みを乗り越え、もっと毎日を楽しめるように――。日経ウーマノミクス・プロジェクトはそんな思いで、ウマノミ会員が仲間とつながる異業種交流会を3月10日、大阪で開催しました。昨年5月に会員が20万人を突破したのを記念し、「みんなで創る"ウーマノミクス"」と題して公募した会員参加型イベント企画の第2弾です。今回は「営業女子」が大集合。営業職のスキルを高める「雑談力」講座やグループワークを通じて交流を深めました。外回りの仕事に付き物の足の悩みに答えるオーダーパンプスメーカー、キビラのブースも登場。会員が新たに出会った仲間とともに「営業女子力」を磨いた2時間半の様子をお伝えします。

交流しやすい「異業種交流会」

前日までの雨の予報が持ちこたえた日曜の朝。大阪・梅田の会場には、営業職として働く、もしくは営業職をめざす「営業女子」のウマノミ会員が続々と集まってきました。同じ職種で集って仲間づくりをする異業種交流会はウマノミイベントとして初開催です。会場では受付を済ませた参加者同士でさっそく交流を始める姿が。雨雲を吹き飛ばすような賑わいが会場に広がります。

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日曜午前にもかかわらずたくさんの「営業女子」が会場に集結した

イベントの発案者は大手保険会社の「営業女子」の天笠麻衣さんです。「同じ職種の仲間とつながって、仕事やワークライフバランスの悩みをシェアする異業種交流会」という企画を提案。働く女子のなかで一大勢力となったウマノミ会員がつながり合い、さらにパワーアップできそうなこのアイデアを実現すべく、日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会は昨年夏の打ち合わせをスタートに天笠さんと企画を練りました。

これまで何度もウマノミのイベントに参加した天笠さん。一人で申し込むと、知り合いがおらずイベント最後の交流タイムに参加しにくいということで、交流の前に親睦を深めるアクティビティーを設ける方向でプログラムを組み立てました。

驚きあり、笑いありの「雑談力」講座

第1部は「雑談力」講座です。講師はビジネスコミュニケーションをテーマに日経電子版などに識者として登場する塚越友子さん。聞き手は日経CNBCの番組「ハタジョ!働き女子 お助けマン」MCの人気お笑いコンビ・ランパンプス(よしもと・クリエイティブエージェンシー)です。塚越さんは電通やテレビ東京での広報の仕事を経て銀座のホステスに転身。ナンバーワンに上り詰めたのち、現在は心理カウンセラーとして東北大学大学院で臨床心理学を研究中という異色の経歴の持ち主。ホステスの経験と学識に裏付けられた「塚越式雑談力」をウマノミ会員に伝えるべく、大阪まで駆けつけてくれました。

事前に参加者から聞いた雑談に関する悩みに塚越さんが答えていきます。一つ目の悩みは「初対面の相手とどんな雑談をすればいいの?」。意外なことに初めて会う相手とはありきたりの、つまらない雑談でOKだそうです。初対面からおもしろい話題でどんどん話されると、心の距離感が近すぎて不快に思う人もいるという塚越さんの解説に、参加者は納得してうなずいていました。

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「雑談からすべてが生まれると言っても過言ではない」と第1部の講師・塚越友子さん

「会話を広げる展開力のコツは連想ゲーム」などすぐに取り入れられそうな雑談のコツが次々に出てきます。塚越さんに「例えば、春と言えば?」と問いかけられたランパンプスのツッコミ担当の小林良行さんは「春・・・桜!」。続けて「桜と言えば?」との問いにボケ担当の寺内ゆうきさんが「寅さん!」と答えると、会場には戸惑いのどよめきが・・・。

映画「男はつらいよ」で主人公・寅さんの妹の名前が「さくら」であることの連想だったようですが、塚越さんは「これはあまりよくない連想ゲームですね」とばっさり。「営業の場面でこれをやっては、相手は"はぁ?"となってしまいます」。連想をやり直した寺内さんの答えは「お花見」。こうした誰でもついてこられる話題の展開が安心感のある雑談につながるそうです。「つまらないですね、ありきたりすぎて」と塚越さんが笑うと、ツッコミの小林さんも「この子、普通もできるんです」。息の合ったかけあいに参加者にも笑いが広がります。

お悩みをシェアして親睦を深める

「雑談力」講座に続いて、第2部のグループワークが始まりました。交流タイムに参加しやすくなるように、5人前後のグループで盛り上がってウオーミングアップしてもらう狙いです。まずは自己紹介。順番に名前と「何の営業女子か」を話していきます。ただし、メンバー一人一人の名前を覚えて呼び掛けてから自分の話を始めるというゲーム感覚の自己紹介で、覚えきれなかった人からは悲鳴とも歓声ともつかない声が上がります。

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グループワークに熱心に取り組む参加者のみなさん

次に2人1組で1分間の雑談をするタイムトライアル。第1部で学んだばかりの雑談力を生かして会話も弾みます。メンバーが打ち解けたところで、「営業女子」ならではのお悩みを話し合うグループワークに入りました。イメージするシチュエーションは「仲良しグループの女子会」。あらかじめワークシートに書いた仕事での悩みごと、困ったエピソードを持ち時間1分で話します。お悩みを聞いたらリアクションタイムです。アドバイスや解決法だけでなく、仲のいい友達同士でおしゃべりしているときのように「そうだよね」という共感や励ましなども聞こえてきます。

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イベントの様子は日経CNBCの番組「ハタジョ!働き女子 お助けマン」でも放送。司会のお笑いコンビ・ランパンプスの取材を受ける今回のイベントの発案者・天笠麻衣さん(中央)

グループワークの締めに登場したのは、オーダーパンプスメーカー・キビラのマーケティング部長、玉井摂人さんです。「営業女子」が外回りの仕事で酷使する足。参加者から寄せられた悩みを解決するヒントとなる足の知識を解説してくれました。足に悩みを持つ女性が8割に上り、働く女性の5割近くが靴擦れやウオノメ、足の変形で悩んでいるという民間調査を紹介。サイズが合わない靴を履いていると、靴の中で足が滑ったり、つま先に詰まったりして足のトラブルにつながるそうです。

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オーダーパンプスメーカー・キビラのマーケティング部長・玉井摂人さんは足に合った靴を履く大切さをわかりやすく解説

靴底のかかとの部分の減りが早いとか、靴に傷がつきやすいといった悩みも、靴のサイズが合わず歩き方のバランスが崩れていることが原因となる場合があるようです。玉井さんは、足に合った靴を履いて、歩き方を改善する大切さを訴えます。

広がる「ウマノミ営業女子」のつながり

「雑談力」講座、グループワークに取り組んだあとは、本日のメーンイベントの交流タイムです。軽食を楽しみながら1時間たっぷり交流を深めてもらいます。今回は多数の応募による抽選となり、みなさんお一人でのご参加でしたが、すっかり打ち解けて会話も弾んでいます。2人で話していた食品メーカーに勤める大阪府豊中市の30代の女性と大阪市のIT関連企業の20代の女性は、「ふだん職場で女子と話す機会があまりない」と「営業女子」同士のつながりができたことに笑顔を見せてくれました。

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初めて会ったと思えないほど会話に花が咲いていた

足の計測体験とパンプスの試し履きができるキビラのブースには行列が。キビラは3次元(3D)計測器できめ細かに測った足のサイズをもとに手軽にパンプスをオーダーできるのが売り。左右で違うサイズにすることもできます。足の計測は全国の百貨店などにある店舗のほか、独自のアプリでも可能。会場ではスタッフがアプリで参加者の足を測り、ぴったりのサイズのパンプスを提案。計測を体験し、左右の足のサイズが大きく違うことに驚く参加者もいました。

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キビラのブースにはきれいなパンプスがずらり。左右の足のサイズが1センチ違っていた人も

交流会ではあちらこちらで、スマートフォンで連絡先をやり取りする光景が見られました。さっそく食事をする約束をしているグループもあったようです。イベント終了後は、みなさん連れ立って会場を後にする様子が印象的でした。

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終了時刻が迫ってもみなさん惜しむように交流。連絡先を交換するグループがそこここに

「ウマノミ異業種交流会 in 大阪」の様子は日経CNBCの番組「ハタジョ! 働き女子 お助けマン」(4回分)でご覧いただけます。
 ◆第1回 この世のすべては雑談からはじまる!?
 ◆第2回 雑談から商談へ 営業のテクニックとは
 ◆第3回 すべての雑談に共通する最も大事なコツは?
 ◆第4回 悩める営業女子 救ってくれるイベントとは?

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