イベントリポート

ハワイの文化と音楽に包まれた夜

「芸術の秋」なんて言い古された感はありますが、それでも秋の声を聞くと、不思議と音楽に触れてみたくなりますよね。そんな女性に向けて、日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会は9月20日、「ウクレレと過ごす秋の夜」(協賛:ヤマハ、ヤマハミュージックジャパン)を開きました。ハワイ出身の世界的ミュージシャン、ダニエル・ホーさんのミニライブ、そしてタレントのセイン・カミュさんが加わった参加者のウクレレ演奏。初心者も経験者も、ゲストもナビゲーターも、すべての人がハワイの文化と音楽に包まれた夜になりました。

体に伝わる心地よさ

会場はハワイ発の人気レストラン「Eggs 'n Things銀座店」(東京・中央)。あいにくの雨でしたが、店内はハワイのムードが広がり、常夏の島に足を踏み入れたようです。ウエルカムドリンクを片手に参加者が着席すると、イベントが幕を開けました。

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ナビゲーターを務めた榎戸教子さんも趣味はウクレレ

ナビゲーターを務める榎戸教子さんの紹介で登場したのは、ダニエルさんとセインさんです。ダニエルさんは米グラミー賞を6年連続で受賞したマルチ・ミュージシャンで、B'zの松本孝弘さんとのアルバムを発表するなど、世界中で活躍。放映中のNHK大河ドラマにも出演したセインさんはウクレレにはまっている、とか。ちなみに、榎戸さんも趣味はウクレレ。拍手の渦が収まると、お2人のトークが始まりました。

高校卒業まで過ごしたハワイについて、ダニエルさんは「サーフィンや釣りなど、生活を楽しみました」と振り返ります。セインさんは「やさしく、陽気な方が多く、誰とでも友達になれます」とほほ笑みます。

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飛行機でも、車の中でもウクレレを手放さないとダニエル・ホーさん(左)、右は通訳の杉本実紀さん

ダニエルさんはハワイの子どもたちがそうであるように、幼い頃からウクレレを手にしていました。ロサンゼルスで本格的に音楽を学んでいた時期は少し離れていましたが、「その後改めて手にすると、大好きになりました。体に伝わる振動が心地よく、とても幸せな気持ちになります」。車や飛行機で移動している間も小さな音で演奏していると打ち明けます。「一番演奏する楽器です」

時間があると弾いているのはセインさんも同じです。「ギターより弦の数が少なく、簡単です。持ち運びのしやすさも魅力です」と教えてくれました。

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ハワイでは誰とでも友達になれるとセイン・カミュさん

ダニエルさんが手にしている「ロメロ・クリエイションズ」製のウクレレには、自身の経験から得たアイデアが随所に盛り込まれていると説明します。扱いやすい小さなボディーにもかかわらず、コンサートで使える音量を発揮します。この相棒を手に、様々なコラボレーションを進めるとともに、ヤマハのオンライン講座を通じた音楽教育にも携わっていくと力を込めました。

和やかなトークタイムが終わり、いよいよお待ちかねのミニライブ。最新アルバムに収録されている「Between The Sky And The Prairie」を皮切りに、「Living In Paradise」「Aloha Pumehana」と続いた響きに、参加者は酔いしれました。

【動画】ダニエルさんのミニライブ。美しいサウンドが広がった

コーラス、シェーカー、ウクレレのハーモニー

第2部は「TOUCH & TRY」。ダニエルさんからウクレレのレッスンを受けられるという、またとない機会です。グループごとに分かれ、経験者は持参したウクレレを取り出します。初心者や持っていない人は、用意されたロメロ・クリエイションズのウクレレで演奏に挑みました。

課題曲はダニエルさんの曲「Pineapple Mango」です。「すごくシンプルで、3つのコードを繰り返すだけです」とダニエルさんはにこやかに説明します。チューニング、そしてコードをレクチャーします。「1弦3フレットを薬指で」と日本語が飛び出すことも。初めてウクレレに触れる女性にはヤマハのアドバイザーが丁寧に説明。セインさんも講師として加わりました。

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セインさんも参加者にレクチャー

一通りレクチャーが終わると、個人練習です。その間、ウクレレを持っていない人に向けたコーラスとシェーカーのレッスンが始まります。ハワイの言葉でパイナップルとマンゴーを意味する「Ha la ka hi ki ma na ko(ハラカヒキマナコ)」を繰り返すコーラス、さらにシェーカーの振り方をダニエルさんが伝授。会場全体に一体感が生まれてきます。最後に練習の成果を披露します。ダニエルさんがリード、セインさん、榎戸さんも加わり、ハワイ音楽が広がります。

ウクレレの奏者を入れ替えながらの3セッション。「右手はリラックスして弦を弾きましょう」とダニエルさんの的確なアドバイスが飛びます。シェーカーの振り方も少しずつ難しくなっていくことも。「こうだっけ」「指は合っています?」。参加者は隣の人やアドバイザーに聞きながら、習得していきました。

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初対面でも参加者同士の会話が弾んだ

イベントの最後には全員で「Pineapple Mango」の演奏です。ウクレレが、コーラスが、シェーカーがやさしく溶け合い、場内がハワイ音楽に包まれました。「ウクレレはとても簡単な楽器です。どこでも練習でき、必ずうまくなれます」。ダニエルさんはこう締めくくりました。

【動画】全員で「Pineapple Mango」を演奏

演奏会が終了すると、ビュッフェスタイルでの軽食タイムとなりました。参加者はEggs 'n Thingsの有名なパンケーキのほか、卵と食材を楽しめる「エッグスベネディクト」などに舌鼓を打ちました。

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プログラム終了後、Eggs 'n Thingsの食事が登場

「ミニライブのすばらしい音色と歌声にうっとりしました」(34歳)、「初めて触れ演奏はほとんどできませんでしたが、汗をかくくらい集中して楽しかったです」(27歳)。参加者からはこんな感想が集まりました。本当にウクレレが好きになりましたとの声も。ハワイの文化、ウクレレのサウンドに誰もが魅了されていました。

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ロメロ・クリエイションズのウクレレにはダニエルさんのアイデアが詰まっている

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