イベントリポート

おカネの勉強に出かけてみよう
~大和証券主催、初めての資産形成

今や「人生100年時代」とも言われています。60歳を過ぎても残りの人生を生き生きと過ごすためには、働き盛りの時からの備えも必要になってくるでしょう。そこで大和証券が主催する「初めての資産形成~自分でためて、自分でそなえる未来資金」(企画協力:日経ウーマノミクス・プロジェクト、3月24日・東京開催)に出かけてみました。

「長期的に日本経済の見通しは暗い」

きょうは土曜日。東京は晴れて、絶好の花見日和です。にもかかわらず、午前10時過ぎから東京・京橋の会場には続々と参加者が集り始めました。開演の10時半には約400人になりました。講演者は最近メディアによく登場する、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸さんです。

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よどみなく60分間、経済の見通しと資産運用の心構えを分かりやすく説いた岸博幸さん

ステージのスクリーンには「どうなる!? 日本経済~現役世代がいま知っておきたい3つのポイント~」の文字がくっきりと映っています。「確かに今は景気がいいです」。岸さんの笑顔を切り取ったような明るさを反映しているかのようです。しかし、講演を聞いていると、岸さんの声音は弾んでいるようには聞こえてきません。2019年以降の消費増税、2020年の東京オリンピック後、増大する社会保障費に膨張する財政......「残念ながら日本の潜在成長率は低いと言わざるを得ない」状況が、通奏低音のように会場にこだまします。

自分の身は自分で守れ

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約400人の参加者で会場はいっぱい。岸さんの講演に真剣に聞き入った

だんだんと将来への希望が薄らいでくるようです。確かに冷静に考えてみると、日本の未来をわしづかみに見通せば、岸さんの言うとおりかもしれません。結局、低成長時代を生き抜くには「自分の身は自分で守れ」と言うことなのでしょうか。そんなことを考えながら聞いていると、では個人としていかに備えればよいのだろうと突っ込みたくなってきました。

岸さんの答えは「自分の稼ぐ力(スキルアップ)を強化し、資産運用をしっかりすること」のようです。さらに資産運用の心得として「高いリターンを狙わず、年間3%を目標にがんばる」のがリスクを最小にする目安だとも言います。金融の世界は初心者にはハードルが高く感じられます。そのため、勉強をした方がよいと改めて実感しました。

資産形成の具体策を学ぶ

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セミナーではグラフや数字を示した説明などがあった

岸さんの基調講演が終わると、参加者は2つのセミナーに分かれて、資産形成のための知識を深めました。大和証券確定拠出年金ビジネス部の菅原正隆さんと二ノ田美裕希さんが講師役を務めた「とってもカンタン!つみたてNISAとiDeCo」では、未来資金の運用手法をはじめ、所得控除による税制メリットの試算なども具体例を挙げてわかりやすく解説しました。

大和証券ラップコンサルティング部の吉田喜仁さんは「WEBで簡単・本格!ダイワファンドラップオンライン」をテーマに、相対的にリスクを抑えてリターンの獲得を狙う「分散投資」などを、図表を交えながら細かく説明しました。

幸せなマネーライフを目指して

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コーヒーやサンドウィッチをつまみながらセミナーは終了した

参加者はそれぞれに、資産形成の知識を増やしていったようです。毎月少しずつ積み立てていくなど、まずは始めてみてはいかがでしょうか。あなたのお金を一番知っているのは間違いなくあなたです。そのあなたに、お金の使い方を教えてくれるのは誰なのでしょうか。信頼できる会社と人に出会って、幸せなマネーライフにつながりますように。

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