イベントリポート

自分の「ブランド」築き、しなやかにキャリアアップ

「ガラスの天井」にようやくヒビが入り、多くの女性が様々な場面で活躍する現代。でも、ビジネスシーンで壁にぶち当たることも増えますよね。どうすればジブンを磨き、仕事力を高め、しなやかにキャリアアップを目指せるのでしょうか。ヒントを得ようと、日本橋三越本店(東京・中央)で2018年12月2日に開かれた丸の内キャリア塾スペシャルセミナー「しなやかに女性らしく 自分をブランディング」(主催:日本経済新聞社クロスメディア営業局、協賛:三越伊勢丹)に足を運んでみました。

不安、悩み、行き詰まり感は変化のチャンス

会場は10月に登場したばかりの婦人服売り場「パーソナルショッピングデスク」。まず「営業部女子課」を主催し、女性の人材育成・キャリア開発を専門とする太田彩子さんが登壇し、「自己ブランドの確立」をテーマに講演しました。

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「自分の強みを見つければ、新たな段階に踏み出せる」と講師の太田彩子さん

経営者として活躍する太田さんはほんの3年前、自分の強み、らしさを見失い、悩んでいたことがあるそうです。この経験から、セルフブランディングの重要性を実感したと強調します。「不安や悩み、このままでいいのかという行き詰まり感は、人生の大きな転機であり、変化するチャンスでもあります。悩むことで考えが整理され、自分らしい強みを見つけ出すことができます」。活躍するとは本来、自分の強みを発見し、企業や社会に生かしていくものと続けます。

そこで大切なのが、自己ブランドの確立と太田さんは訴えます。「強みを見つければ、職域拡大、管理職への昇進など新たな段階へと踏み出すことも可能になります」。強み、つまり『自己ブランド』を築き、周囲に発信することができれば、唯一無二の存在となれると強調。社内外での信頼関係が強まり、上司や部下に対する説得力が生まれ、希望や夢もかなえやすくなると言います。

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自己ブランドの確立法に耳を傾ける

では、どうすれば自己ブランドを確立できるのでしょう。太田さんは「自分を客観的・主観的に知り、人との対話でフィードバックを得ることが大切です」と力を込めます。「女性も長く働く時代です。『選ばれる自分』となるためにも、自己ブランドを再認識し、自分らしく組織や社会に貢献していきましょう」と結びました。

与える印象はコントロールできる

続いて、日本橋三越本店でレディスコンシェルジュを務める担当の方が、新しい自分を見つけ、印象を高めるための実践的なコーディネートのポイントを紹介しました。

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魅力を引き出すカラータイプがわかる「パーソナルカラー診断」を披露

「人は見た目が...」なんて言葉があるように、第一印象は2秒で決まるそうです。そして、印象はコントロールもできるとのこと。色なら、青は冷静や清涼、赤はアクティブ、情熱的といったイメージを与えます。

ファッションでイメージを左右するのは色に加えて「サイズ、素材、仕立て」が大事な要素です。これを踏まえたうえで、場所と対象、役割に応じて変えていくと、自分をうまく表現できると強調します。例えば、「商談の際には信頼感や誠実さを訴える、ミーティングなら清潔感や多様性を感じられるようなコーディネートを意識してみましょう」と話します。その人の魅力を引き出すカラータイプがわかる「パーソナルカラー診断」も披露。参加者はセルフチェックシートを記入し、自分のカラータイプを調べていました。

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スカーフ1枚で会食にふさわしい雰囲気に

さらに、同じスーツでも、スカーフ1枚で昼のビジネスシーンから夜の会食にふさわしい装いに変化させる技も登場しました。セミナー後は個別のカウンセリングを申し込む人も。印象を高める術の一端を学んだひとときでした。

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