イベントリポート

初心者もベテランも納得、働く女性のためのゴルフ交流イベント

「ゴルフはおじさんのスポーツ」なんて昔のこと。練習場やコースにはクールなウエアに身を包み、クラブを握る女性を多く見かけます。「私もやってみようかな」と考えている方も多いとか。4月19日に都内で開かれた「働く女性のためのゴルフ交流イベント」(主催:マルマン、特別協力:日経ウーマノミクス・プロジェクト)には、これからゴルフを始めたいという初心者からベテランまで幅広い女性が参加しました。

高まる女性のゴルフ熱

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ドライバーをはじめ、各種クラブが勢ぞろい。最新製品の試し打ちもOK

会場となったのは東京都江東区の「メトログリーン東陽町」。今回参加したのは20~50代の約30人です。三々五々到着し、打ちっぱなしの打席とパター練習場に分かれていきます。レッスンプロの荻原拓人さんをはじめ、経験豊かなマルマンのスタッフが、クラブの握り方から美しいスイングのポイントまで、レベルにあわせてわかりやすく、丁寧にアドバイス。

やさしく操作できる「SHUTTLE(シャトル)」や、ドライバー1本が20万円を超える「MAJESTY(マジェスティ)」など、用意されたクラブも豊富です。

マルマンの桑木野洋二さんに話を伺うと「女性のゴルフ熱が高まっていると実感します」と切り出されました。数年前盛り上がった女性のゴルフブーム。ちまたでは「山ガール」ならぬ「ゴルガール」なんて言葉も出ましたが、今は本当に好きな方が続けているそうです。もちろん、新たな挑戦者も登場。マルマンは「その人にあったクラブを手にしてもらい、的確に助言することで上達してほしい」(桑木野さん)と考え、折に触れて全国で試打会を開いています。

開始時刻は午後5時30分でしたが、待ちきれないように少し前から「カキーン」とボールをたたく音が鳴り響きました。時間が経過するとともに、仕事帰りの方が続々いらっしゃいます。

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200ヤードフェアウエイの打ちっぱなしで練習。マルマンのスタッフが丁寧にわかりやすくアドバイス

集まられた方はゴルフ暦20年以上のベテランから、クラブを握るのは生まれて初めてというビギナーまで幅広く、男性顔負けの打球が飛び出したかと思うと、横の打席からはなかなかボールにあたらず「なんで~」という声が漏れます。

難しいけれど、当たれば爽快

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ナイスショット! 美しい軌跡を描いてボールが飛んでいきました

都内に住む23歳の会社員の方はこの日がゴルフ初挑戦です。「友だちから面白いと聞き、やってみたいなと思っていました。ホームページの告知を見つけ、参加することにしました」。まず握り方、そして振り方。最初は空振りが多かったのですが、練習を重ねるにつれて、少しずつ飛んでいくように。「難しいけれど、あたったときは爽快です」と笑みがこぼれます。

「一度打ちっぱなしにいったんですが、教えてくれる方がいなくなってやめていました」とは29歳の会社員の方。「最初は小さなスイングで」との助言にうなずきます。何球か打つうちに少しずつきれいな軌跡を描くボールが出始め、笑みがこぼれます。

経験者にはより実践的なアドバイスも。「スイングは十分できています。ボールから目を離してもかまいませんので、体を回転させることを意識してください」。何度かスイングして振ると、ボールが力強く飛び出しました。打席に立っていた会社員の方(43)は「何回か試打にきています。上達している感じがしますね」とにっこりされました。

パター練習場に行ってみると、荻原さんがまっすぐに転がる基本を丁寧に教えていました。用意した箱にそって振るとスーッと転がっていきます。参加者は「今まで正確にふれていなかったんですね」と納得した表情です。

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学ぶ機会の少ないパットの練習では荻原拓人プロが熱血指導

打ちっぱなし、パターが終われば交流会へ。飲み物を口にしながらのゴルフ談義、さらには仕事のことまで話題は尽きない様子です。「ネットワークが広がることも、このイベントの魅力です」とマルマンの桑木野さん。趣味を通じて参加者同士の新たな交流が生まれています。イベントは午後10時でお開きとなりました。

レジャー白書によると、練習場に来る女性の数は男性の約4分の1、コースは6分の1。まだまだ少数派です。でも、桑木野さんによれば「同じ試打会を開いても、女性の方は素直に助言を聞かれるのでうまくなります。でも男性は頑固で...」とか。スポーツはうまくなるほど面白くなるもの。女性プレーヤーはもっと増えそうです。

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