63
コレステロールとの関係が
深い動脈硬化ですが、悪玉コレステロールを
減らす効果が高い魚は次のうちどれ?
正解は
イワシ
解説
コレステロールには、値が高くなり過ぎると動脈硬化を促進するLDLコレステロール(悪玉コレステロール)と、余分なコレステロールを肝臓に運ぶHDLコレステロール(善玉コレステロール)があります。悪玉コレステロールを減らす働きがあるといわれるのが、イワシやサバなどの青魚に多く含まれる多価不飽和脂肪酸(DHAやEPA)です。
動脈硬化は心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を引き起こすことにつながります。また、アルコールは善玉コレステロールの増加につながりますが、摂取しすぎると肝臓のコレステロール代謝が高進し、結果として動脈硬化の要因になります。
お酒をよく飲む人は適度な飲酒を心がけるとともに、イワシなどの青魚を一緒に取るといいでしょう。なお、1日あたり男性は純アルコールで20g(日本酒換算1合程度)、女性はその半量までが厚生労働省の提唱する「節度ある適度な飲酒量」の目安とされています。
動脈硬化の予防
http://www.otsuka.co.jp/health_illness/metabolic/02_02.html
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授