日経ウーマノミクスプロジェクト

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ジブ研セミナーリポート テーマ:時間とお金の使い方最前線

“人生100年時代”を楽しく過ごしていくために

働く女性たちの共通する悩みや不安といえば、やっぱり「時間」と「お金」。誰もが思い当たることがあるのではないでしょうか。日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会は3月3日、西武池袋本店(東京・豊島)で「時間とお金の使い方最前線」と題したウマノミゼミナール特別編ジブンらしさ研究セミナーを開催しました。講師は、働く女性を応援する雑誌として支持されている『日経WOMAN』編集長の安原ゆかりさんです。

時間に追われるのではなく、攻めていく!

『日経WOMAN』編集長として、働く女性のリアルな声を熟知している安原さん。最近、「お金」と「時間の有効活用」への読者の関心が高まっているのは、女性も一生働くのが当たり前の時代になったから、と分析します。「いろいろ分からないから不安になるわけですが、もやもやの正体を知って少しずつ解決していきましょう」と話し始めました。

まず、テーマのひとつである「時間の有効活用」について。実際に『日経WOMAN』で取材した女性2人の具体例が紹介されました。平日は会社員として働き、休日は中小企業診断士としてダブルワークをしたり、地域ボランティア活動をしたりする、いわゆるパラレルキャリアの2人です。多忙な毎日を「手帳と付せんを使ってタスク管理をする」「すき間時間を無駄なく利用する」など、限られた時間を有効活用している好事例でした。

彼女たちのように、現代は本業とは別のスキルが求められる時代であるといいます。資格はもちろん、いろいろな部署や職場で働くことで、仕事の幅も広がり、質も高まります。同様に、会社以外に人脈を持つことも大切で、まさかの人脈が次のチャンスを広げてくれることもあると強調しました。これらを意識し、実践することが長く楽しく働くための秘訣とのことです。

時間を有効活用するために始めたいのが「なりたい自分が手に入る未来ノート」の作成です。まず3年後になりたい自分を主人公にして「理想の1日」を書き出し、そのために「これからしたいこと」を書きます。その後、1カ月に1回を目安に達成度をチェック。「やるべきこと」ではなく「したいこと」を掲げることでモチベーションが下がらず、締め切りを設けることで自分が着々と未来に向かっていることが実感できるといいます。

この未来ノートはファッションにも応用できます。なりたい自分が着ている理想の服装やライフスタイルを具体的に書き出すと、ショッピングの参考になるそうで、安原さんも実践しているとのこと。最近、自分のファッションがしっくりこないと感じている人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。3年後の自分をイメージすることで、時間に追われることなく時間を攻めていくことになる、と納得の言葉をいただきました。

お金の不安は、時間で解決できる!

働く女性を不安にさせる「お金」ですが、老後の不安にもつながっています。『日経WOMAN』では毎月500~1000人の読者にアンケートを行いますが、55.9%の女性が「老後破産をするかも」という不安を抱えている結果が出ました。「お金の不安は時間で解決しましょう」と安原さんは言います。

公的年金が3~4割減少するといわれている現役世代は、不足分を自分で準備する必要があります。そのために、ファイナンシャルプランナーの資格も持つ安原さんのオススメは、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」。その仕組みやメリットをわかりやすく紹介しました。投資や運用に不安や苦手意識のある人も多いと思いますが、やるかやらないかで将来の生活に大きく差がつきます。

例えば、1日100円として月3000円の無理のない金額であっても長く運用することで、単に貯蓄するよりもメリットが多いそうです。個人型確定拠出年金のような長期で運用するタイプの投資は、時期によって損することも利益を得ることもあるので、なるべく早く始めることが重要とのこと。

最後に、働く女性の先輩として「会社のためだけではなく自分のために働くこと、たくさん好奇心を持って人生を楽しむことが最強のパワーになる」と、励みになるアドバイスで締めくくりました。

セミナー参加者からは「お金と時間の使い方に悩んでいたので非常にヒントになることが多く、参加してよかったです」(30代・会社員)、「無理をしなくていい、かっちりやらなくていいという話に安心しました」(30代・会社員)、「安原さんがステキな女性で憧れます」(30代・会社員)などの声が聞かれました。参加されたみなさんは、自分の中の”もやもやの正体”がわかり、次のステップへと進むきっかけになったのではないでしょうか。

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