日経ウーマノミクスプロジェクト

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ジブ研セミナーリポート テーマ:自分でブランディングしている人になる!

「自分ブランディング」で仕事も人間関係も変わる

日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会は12月9日、西武池袋本店(東京・豊島)でウマノミゼミナール特別編・ジブンらしさ研究セミナーを開催し、前回に続いて日本経済新聞の木村恭子編集委員が講演しました。今回のテーマは「自分でブランディングしている人になる!」。他人目線と自分らしさのバランスを取る生き方への関心は高く、会場には定員を上回る参加者がつめかけました。

埋もれない自分に、揺らがない自分に

「自分ブランディング」とは、自己分析とセルフプロデュースを合体させた概念です。ポイントは相手に寄り添いすぎず、自分ありきであること。木村編集委員自身も、自分ブランディングをすることで、70名ほどいる日経新聞の編集委員の中で埋もれることなく、キャスターや講演などの仕事ができているといいます。女性は自らを過小評価しがちでもあります。木村編集委員は「他者の客観的な視点を入れた上で自己分析することが重要」とアドバイスし、熱心にメモを取る女性たちに「今日のセミナーで自分の魅力に気がつくきっかけを得て、活躍につなげてください」と語りました。

仕事上、新しい人に会う機会が多いという木村編集委員。そんなときに相手に合わせてばかりでは「仕事も人間関係も広がらない」といいます。「自分ブランディング」ができていれば、自分がどんな人間かはっきり分かっているので、相手によって揺らぐことがなくなり、交流がしやすくなるそうです。現代社会はSNS(交流サイト)が普及し、様々な人とつながったり、意見に触れたりする機会が増えました。ネット上でも自分ブランディングができていれば、人は人、自分は自分、と考えることができます。もちろん人はひとりでは生きていけません。常に誰かに会い、何らかのコミュニティーに属しています。苦手な人や、居心地の良くない場所もあるでしょう。しかし自分ブランディングができていれば、自分に悪影響を与える人をバリアではじき、近づきたいと思う人とはつながることができます。人間関係の上手な取捨選択を無意識にできるようになるといいます。

自分ブランディングは海外では学問としても研究されていて、「あなたのブランドを見つける」「あなたのブランドを作り上げる」「あなたのブランドで誰とつながる」「あなたのブランドを使いこなす」の4つの要素があるとされています。木村編集委員から、それぞれの要素について、解説と実践へのアドバイスも語られました。

相手の魅力を見つける「他己紹介」

セミナー後半には、隣の人と二人一組で「他己紹介」ワークがありました。初対面の相手と2分交代で、自分の魅力を伝え、相手の魅力を見つける会話を交わし、最後に会場の全員に対して自分でなく相手の良さを紹介する取り組みです。開始の声と同時に、参加した女性たちはお互いに笑顔で声を掛け合い、会話がスタート。どのペアも話が弾み、初対面の相手同士とは思えないほど会場は盛り上がりました。

最後に、今日持ち帰って欲しい幸せな言葉として「セレンディピティ=ふとした偶然を生かして幸運をつかみとる能力」が紹介されました。「日常の中で新聞を読むだけでも、意識してアクセスしようとするマインドがあれば、大きな幸運をつかみとるきっかけが潜んでいますよ」という木村編集委員からのあたたかいメッセージでセミナーは終了しました。

参加者からは「自分ブランディングで変わっていきたいと刺激を受けた」(30代・会社員)「他己紹介で相手から質問を受けて、自分のことを発見できた」(30代・会社員)との声が聞かれました。終了後も質問のために残る人の姿があり、熱気に包まれたセミナーとなりました。

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