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厚生労働省は、熱中症対策飲料には
100mL当たりナトリウムを40~80mg含む
飲料を推奨しています。
さて、このナトリウムと食塩は同じってホント?
正解は
ウソ
解説
加工食品などには「栄養成分表示」としてナトリウムの量も義務付けられています。もっともナトリウムと食塩の量(塩分)はイコールではありません。食塩は、塩化ナトリウムとも呼ばれるように、ナトリウムと塩素が結合したものです。一方、ナトリウムは野菜や肉などあらゆる食品に食塩の形だけでなく、さまざまな化合物として含まれます。食塩相当量は、栄養成分表示のナトリウム量から計算することができます。
【ナトリウム(mg)×2.54÷1,000=食塩相当量(g)】
厚生労働省が推奨する熱中症対策のための飲料は、「0.1~0.2%の食塩水、またはナトリウムを100mL当たり40~80mg含むスポーツドリンク・経口補水液など」となっています。上記の式に当てはめると、100mL当たりナトリウムを40~80mg含む飲料の食塩相当量は約0.1~0.2gとなり、0.1~0.2%の食塩水とほぼ同義であることがわかります。
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授