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熱中症は、かつてよくいわれた
「熱射病」を言い換えたものというのはホント?
正解は
ウソ
解説
熱中症は、高温多湿な環境下で生じる、体内の水分・塩分のバランスの崩れや体内の調節機能の破たんなどで発症する健康障害の総称です。従来、熱射病と呼ばれていたのは、熱中症の一部で、体温調節機能が破たんして、高体温を引き起こします。熱中症の中でも最も危険な状態です。熱中症はこのほか、症状によって「熱失神」「熱けいれん」「熱疲労」を含んでいます。熱射病の状態では、応答が鈍い、言動がおかしい、意識がないといった意識障害(熱失神)や、ショック状態(熱けいれん)が見られる場合もあります。ふらつきや頭痛、倦怠(けんたい)感など(熱疲労)も熱中症で見られる症状です。これらの症状が見られたら、熱中症の一種として処置することが大切です。
<厚生労働省 熱中症関連情報>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/
熱中症の種類
https://www.otsuka.co.jp/health_illness/heatdisorder/care_01/
症状別の救急処置
https://www.otsuka.co.jp/health_illness/heatdisorder/care_02/
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授