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更年期の女性が積極的に取りたい
栄養成分の一つが大豆イソフラボンですが、
腸内細菌の関係で、その恩恵の受けやすさに
差があります。日本人でこの恩恵を
より受けやすい人は約何割?
正解は
約5割
解説
大豆に含まれる「大豆イソフラボン」の一種「ダイゼイン」という成分は、腸内細菌によって「エクオール」という成分に変換され、体内で女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)に似た働きをします。これが更年期を迎えた女性の不調を改善する効果があると期待されています。
ところが大豆食品を取っても、人によってその恩恵に差があることが研究により明らかになってきました。エクオールに変換する腸内細菌を持っている人といない人がいるのです。日本人は昔から大豆食品を取る食習慣がありましたが、エクオールを腸内で産生できるのは、約5割(近年の若年者ではさらに低い)といわれています。
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授