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風邪の予防には、うがい、手洗いのほかに、
「のどを冷やさず、乾燥させない」ことが
あるってホント?
正解は
ホント
解説
のどや鼻の粘膜には線毛(せんもう)という細かい毛があり、外気と⼀緒に入りこんだウイルスや細かいごみなどを外に追い出すために活発に動いて(鼻腔粘液線毛輸送機能)います。空気が乾燥し、のどや鼻の粘液が失われると線毛の動きが鈍くなり防御機能は低下するといわれます。また、のどを冷やすと、粘膜の血管が縮んで血流が悪くなるほか、線毛の動きも悪くなります。寒く乾燥した日は、衣類などでのどを冷やさないようにするほか、粘膜の乾燥を防ぐために、湿度を高くを保つことが大切です。
また鼻腔粘液線毛輸送機能を維持するためにイオン飲料による水分補給が重要との研究結果も報告されています。イオン飲料とは、汗などで失われた水分やナトリウムなどのイオン(電解質)が身体にスムーズに吸収される飲料のことです。
イオン飲料の摂取が、低湿度環境における鼻腔粘液線毛輸送機能に与える影響
http://www.otsuka.co.jp/company/business/rehydration/studyresults/studyresults09/index.html
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授