日経ウーマノミクスプロジェクト

menu
ジブ研セミナーリポート

テーマ:プロが伝授!ジブンらしさを伝える話し方

自己紹介で人生は変わる、好印象を持たれる3つのポイント

人前でうまく話ができないと悩んでいる人は少なくありません。会議やプレゼンテーション、面接、お見合いの場などで、自分の考えや思いを上手に伝えられれば、人生はもっと素敵になるかもしれません。そこで日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会は2月3日、西武池袋本店(東京・豊島)で「プロが伝授!ジブンらしさを伝える話し方」と題したウマノミゼミナール特別編・ジブンらしさ研究セミナーを開催しました。講師はBSジャパン『日経モーニングプラス』のメーンキャスターとして活躍中の榎戸教子さんです。

「緊張」と向き合い〝味方〟にする

テレビの生放送やイベントの司会など大勢の人の前で話をしている榎戸さん。ビジネスシーンで役に立つ話し方を身につけるためには、「まず緊張と向き合うことが重要です」と指摘しました。「理想と現実のギャップが大きいと緊張します。しかし高い理想があるのは良いこと。理想を持ち、成功させたい気持ちがある自分を客観的に肯定して、緊張を味方にしましょう」。緊張している状況を焦るのではなく、緊張を受け入れることがまずは必要なようです。

そのうえで榎戸さん自らが実践する緊張を和らげる3つの方法を披露してくれました。まずは「深呼吸をすること」。これによりドキドキする心臓を肺で圧迫します。次に「冷たい水を飲むこと」。食道を冷たい水が通ると、心臓がクールダウンします。そして「足を開いて手を腰に当てて胸を広げる“王様のポーズ”(写真下)を2~3分とること」。自信があるポーズをとることで、脳が勘違いするといいます。

「人生で自己紹介をする相手は5,000人いれば多いほう。その中で私たちの人生は決まっていきます」と榎戸さん。では、その5,000人から自分が選ばれるためには、どのように自己紹介をすればよいのでしょうか。「名前と顔」を覚えてもらい、「親近感」を感じてもらい、「何かいいことがありそうだ」と思ってもらい、「いざというときに思い出してもらう」こと――。榎戸さんはこの4つが重要と語ります。

自己紹介は最初の印象で決まります。このためセミナーでは「2分で考えて、7秒で自己紹介をする」というワークが行われました。ポイントは、誰もが知る固有名詞、極端な数字、極端な表現の3つを意識して使い、良いイメージを与えることだそうです。

参加者からは「馬が好きで4級の乗馬のライセンスを持っています」「寿司が好きで7年間寿司職人をしていました」など、印象的な自己紹介が発表されて盛り上がりました。この方法はプレゼンテーションなどにも応用できます。「相手の印象に残ることが、自分らしさを伝えることにつながります」と榎戸さんは語ります。

動きは優雅にゆっくりと、姿勢と表情に意識を

自分らしさを伝えるためには、姿勢や表情も大事だと榎戸さんは教えます。自分の立ち方を鏡に映し、美しい立ち姿を意識してみましょう。足をそろえ、手はだらりとさせずに引き上げて、歩く速度や目線の送り方は、緊張しているときほど、優雅にゆっくりと行ったほうがいいそうです。おじぎをした後に、相手にもう一度目線を戻すことも、忘れがちですが大切なことだと強調します。

続いて、笑顔の表情を花に例えたアドバイスが語られました。無表情からスタートして、三分咲き、五分咲き、七分咲き、満開と、笑顔の度合いによって表情の印象は変わります。何もしていないスタンバイのときは三分咲き、人の話を聞くときは五分咲き、歯を見せて笑って人の注意を引きたいときは七分咲きです。忘れがちですが、スタンバイのときの三分咲きを意識することが大切だといいます。顔の筋肉は鍛えられるので、今できなくてもできるようになります、とエールが送られました。

「ジブンらしさを伝える話し方」を身につけるためには、不得意なことも意識してやり続けることが大切であると榎戸さんは強調しました。そして自分が言いたいことよりも相手が聞きたいことを優先する考えが重要であると付け加えました。

セミナー参加者からは、「笑顔の三分咲き、五分咲き、七分咲きのお話がとても参考になりました」(20代・会社員)、「明日からすぐ使えて、自分が変われるきっかけになるお話が聞けました」(30代・自営業)との声が聞かれました。セミナーは定員20人の募集でしたが、100人を超える応募があり、残念ながら当選に漏れた方が多々いました。榎戸さんには再びご登壇をお願いし、3月10日、そごう横浜店(横浜市)でジブ研セミナーを開催する予定です。

pagetop