イベントリポート

女性同士で笑顔の交流、初心者大歓迎の「ウイメンズゴルフデー」

「ウイメンズゴルフデー(WGD)」をご存知でしょうか。女性たちにもっとゴルフの楽しみを知ってもらおうと、米国の団体が2016年に毎年6月の第1火曜日をWGDの記念日と定めました。この日は世界900カ所以上のゴルフ関連施設で様々な女性向けイベントが繰り広げられています。女性ゴルファーのすそ野の拡大やエンパワーメントが目的です。日経ウーマノミクス・プロジェクトのパートナー企業であるアコーディア・ゴルフも、女性ゴルファーを応援する立場からWGDを記念する初のイベントを6月1日に四街道ゴルフ倶楽部(千葉県四街道市)で開催しました。ゴルフ経験や世代を異にする約30人が参加。好天の下、緑豊かなコースを回りながら女性同士の交流をたっぷりと楽しみました。

子育て一段落、友だちに誘われてデビュー

新型コロナウイルスの影響で東京都内には緊急事態宣言が出され、また千葉県内にはまん延防止等重点措置の対象地域(※イベント会場は対象地域外)がある中で、アコーディア・ゴルフは「主催者側としてギリギリまで開催の可否を悩んだ」(田代祐子会長)といいます。それでもゴルフは「3密」を回避し、開放感あふれた環境の中でプレーが楽しめるとあって、このところゴルフ場やゴルフ練習場に足を運ぶ人たちが増えているのも事実です。そこで参加者にクラブハウス内でのマスク着用など感染防止対策を徹底することで、初のWGD記念イベントの開催に踏み切ることにしたそうです。

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「レッスン&ラウンド部門」参加のみなさん。一番上の見出し部分の写真は「ラウンド部門」のみなさん。鮮やかな「赤」が目立ちます

イベントは18ホールを回る「ラウンド部門」(セルフプレー)と、プロのレッスンを受けた後、一緒に9ホールを回る「レッスン&ラウンド部門」の2つに分かれて実施されました。ラウンド組には6組22人、レッスン組には2組7人が参加。あくまでプレーを楽しんでもらうのが主眼で、スコアを競うものではありません。参加者に課せられたお約束は「赤」のドレスコード。みなさん、ウエアや帽子、グローブなどに赤を身につけ、ゴルフ場はカラフルな花が咲いたような華やいだムードに包まれました。

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レッスン&ラウンド部門の最初は室内でマナーやクラブの握り方などの基本を学びました

初心者は大歓迎です。コースを回るのはこの日が初めてという方もいました。高校生と中学生の子どもがいる働くママの幸本正美さんです。近所に住む仲良しの武村久貴美さんから一緒にイベントに参加しようと誘われたのがきっかけでした。「なぜゴルフを?」と尋ねると、「父や兄、夫が旅先で一緒にゴルフを楽しむ家庭で、自分や母はいつもホテルで留守番役。子育てもようやく一段落したこともあり、ゴルフに挑戦してみようかなと思い始めていた」とか。

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幸本正美さん(左)は武村久貴美さん(右)に誘われてイベントに参加。ゴルフデビューの第一歩に。(※クラブハウス内では記念撮影時以外はマスクを着用しています)

そんな幸本さんの背中を押した武村さんは、夫婦で毎月コースをラウンドしているという大のゴルフ好き。「普段から家族ぐるみの付き合いをさせてもらっている幸本さんは行動派なので、ぜひゴルフの楽しみを知ってもらい、一緒にラウンドしたい」との思いがありました。使っていない自分のゴルフセットを貸し出すなど武村さんの熱意にほだされ、幸本さんは一念発起。ゴルフショップでイベントの数日前にウエアやシューズを買いそろえ、この日に臨まれたそうです。

レッスンプロに学べるイベントは貴重な機会

レッスン組の7人はまず座学で、ゴルフに関するマナーやクラブの握り方、構え方をプロに学ぶところからスタート。ほかのプレーヤーがボールを打つ際はしゃべらない、グリーン上では人のラインを踏まない、ドライバーとアイアンとでは構え方が多少異なる点など「基本のキ」を教わった後、ゴルフ場のドライビングレンジや練習グリーンへ移動。クラブの打ち方の違いやパッティングでの距離感のつかみなど実践練習を午前中、重ねました。

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練習グリーンでレッスンプロが個人個人の構えについてアドバイス

幸本さん以外の6人は多少なりともコースを回った経験がある方ばかり。しかし「自分が苦手なポイントをプロに聞き、直接アドバイスがもらえる絶好の機会」と、あえて「レッスン&ラウンド部門」に申し込んだ方もいます。確かにそうですね。プロに直接教えてもらえる機会など、そうめったにあるものではありません。

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午後はいよいよコースへ。同組3人とレッスンを担当した吉田悟プロが最初のホールで記念撮影

「今日は思っていた以上に楽で驚きました」。そう笑顔を見せたのは、レッスンを担当した吉田悟プロ(アコーディア・取手桜が丘ゴルフクラブ所属)です。それもそのはず。午前中の実践練習でも、午後からのコースでのラウンドレッスンでも、幸本さんのボールがあさっての方向へ飛ぶことはありませんでした。体の軸がぶれず、クラブのヘッドスピードが速いこと速いこと。「初心者はとかく空振りが多く、ボールが横に飛んでしまう人が多いのに」と吉田プロは目を丸くします。

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幸本さんのアイアンショット。「初めてとは思えないスイング」と吉田プロ

中学時代から大学まで幸本さんはテニスを続けてきたそうです。その経験がゴルフでも生きたに違いありません。午後から無事に9ホールを回り終えた後、「とっても楽しかった。プロに基本を教えてもらえなかったら、大変なことになっていたはずです」とゴルフの手応えを感じていた様子でした。

テンション高め、女性だけでラウンドする魅力

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グリーン上でポーズを決めるラウンド組の参加者

18ホールを回るラウンド組に参加した女性たちも、「女性だけでのラウンド」は初めてという人が少なくありませんでした。男性と一緒のラウンドだと、ティーショットを打つ場所が男女で違っていたり、男性よりも飛距離が短いために1打目を打ったらすぐに2打目を打たないといけなかったりで、何かとあわただしいことも。ゴルフ歴4年という会社員の兵道真実さんは「女性だけのラウンド中は終始テンションが高くなりますね。お互いにフォローしあったり、ガールズトークで盛り上がったり。今日はとても新鮮でした」と笑顔で話してくれました。

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ラウンドを終えて同組のメンバーとハイタッチする兵道真実さん(右)

ラウンド終了後はクラブハウスのレストランで、全員そろってのパーティータイム。ドリンクとケーキセットを楽しみながら、賞品がもらえる抽選会が始まりました。美顔ローラーが当たったラウンド組の平手千花さんは、「初の女子会ゴルフでスコアもマイベストが出せた。こうした機会があれば、また1人でも参加したいです」と賞品を手にしながらニッコリ。参加者たちは一緒の組だったメンバーと対話アプリ「LINE」の情報を交換しあうなど再会を誓いながら、会場を名残惜しそうに後にしました。

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パーティータイムの抽選会。アコーディア・ゴルフの田代祐子会長(右)が賞品を手渡しました

今回のイベントの舞台となった四街道ゴルフ倶楽部は、首都圏からのアクセスも良く、アコーディア・ゴルフが運営するゴルフ場の中でも「日本一女性にやさしいゴルフ場」をコンセプトに掲げています。2019年にリニューアルオープンし、クラブハウス内のバスルームには様々なシャンプー類やダイソン、パナソニック製の高機能ヘアドライヤーを設置。レストランでは女性にうれしいメニューを充実させ、人気の最新ゴルフクラブセットも格安でレンタルできるなど、女性が気軽にゴルフを楽しむ上で、もってこいの環境といってもいいでしょう。

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四街道ゴルフ倶楽部は「日本一女性にやさしいゴルフ場」をコンセプトに掲げています

アコーディア・ゴルフでは、これまで乳がんの早期発見などを啓発するピンクリボン活動を応援する「ピンクリボンガールズゴルフ」や「ガールズコンペ」など女性だけのゴルフイベントを実施してきましたが、昨年はコロナ禍によって開催を見送った経緯があります。今後は感染状況の動向などを踏まえ、イベント再開に向けた準備も進めるそうです。決まり次第、アコーディア・ゴルフのホームページ(https://www.accordiagolf.com/women/event/)などでご案内する予定です。次回はぜひ、あなたのチャレンジをお待ちしています。

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アコーディア・ゴルフは女性向けイベントを今後も開催する方針です

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