イベントリポート

女性とラグビーと2019年W杯~プレミアムな時間でジブン磨き

2019年9月20日のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会キックオフまで500日余りとなった4月27日。日経ウーマノミクス・プロジェクトは発足5周年のトークイベントとして、「ジブン磨き! ウマノミゼミナール 『ラグビーを知る、プレミアムな時間』」を東京・大手町で開きました。元ラグビー日本代表の大西将太郎さんが生中継の試合映像を交えて、ルールや見所をわかりやすく解説してくれるなど、飲み物片手に軽食をつまみながらのプレミアムフライデーの特別な80分間。仕事帰りに集った50人はラグビーの魅力を思い思いに満喫している様子でした。

先制トライに「うわぁ~」と拍手歓声

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大型モニターでサンウルブズ対ハリケーンズを観戦

この日の観戦会場はJAビル4階にある農業・農村ギャラリー「ミノーレ」です。3台の大型モニターには、午後4時半過ぎにキックオフとなったスーパーラグビー第11節、サンウルブズ(日本)対ハリケーンズ(ニュージーランド)のウェリントンからの衛星生中継が流れています。

スーパーラグビーとはニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンの南半球4カ国の最高峰クラブチームに日本が加わった計15チームの国際リーグ戦です。ハリケーンズは今季これまで6勝1敗の強豪で、サンウルブズは開幕から8連敗しています。

「はっきり言ってめちゃくちゃ強いです」。大西さんの軽妙な関西弁が滑り出したかと思った前半8分過ぎ、サンウルブズはフランカーのラブスカフニ選手が先制トライを決めました。「うわぁ~」「パチパチパチ」。歓声と拍手が沸き起こります。サンウルブズ7点と幸先の良いスタートですが「80分間どれだけもつか」と、強豪の底力を肌身で知る大西さんは冷静に一つ一つのプレーを解説していきます。

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大西将太郎さんは軽妙な関西弁でプレーを解説

女性の力がなければW杯2019は成功しない

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会場にはビールや軽食が並んだ

その後ハリケーンズは3トライをあげました。大西さんの見立てはもっともですが、前半終了時点でのスコアはサンウルブズ10点、ハリケーンズ21点。2トライ、1ゴールで逆転の可能性もあり、サンウルブズは健闘しています。そして後半。「うぉ~」「よし」と時折、会場からも力強い声援が送られる中、サンウルブズは敵陣に再三攻め込むものの、トライがなかなか奪えません。結局、後半のサンウルブズはウイング福岡選手の1トライのみ。一方のハリケーンズは10分余りの間に立て続けに4トライを奪い、43対15で圧勝しました。

「重要な時間帯でミスをしないこと。これが強いチームです。それに小さい頃からラグビーボールに親しんでいる影響も大きいですね」と大西さん。今回も勝てなかったサンウルブズでしたが、2019年W杯開催に向けては「実際、女性の応援があってこそグラウンドの選手は頑張ろうと思うものなのです。女性パワーなしにW杯は成功しません」と大西さんは力説していました。

「私もグラウンドに行きます」

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「ゴールキックではここを蹴っていました」と大西さん

ある女性は「大学は明治大だったので当時は時々、大学ラグビーを見に行っていました。子供が帝京大に入ったのでまた見に行きます」と昔の記憶を新たにしていました。ほかにも「5月12日開催の秩父宮での今季最終戦には必ず行きます」や「生の解説付きでみると迫力も違いますね。感激しました」など、それぞれにラグビーとのコンタクトプレーを楽しんだようでした。

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