イベントリポート

公開! 野菜ソムリエが勧める夏野菜レシピ

「カラフルな夏野菜を食べてキレイになろう!」を合言葉に8月22日、東京・大手町のJAビル4階にある農業・農村ギャラリー「ミノーレ」で、野菜の日(8月31日)にちなんだ丸の内キャリア塾スペシャルセミナー(主催:日本経済新聞社クロスメディア営業局、共催:JAグループ)が開かれました。この日は東京都心の8月の連続降雨日が21日で途絶えた日でもあり、蒸し暑さが戻った一日でした。天候不順で体調を崩しやすいなか、講師を務めた、野菜でキレイ・プロジェクト主宰、野菜ソムリエ上級プロの西村有加さんが勧める夏野菜を使った特別レシピを参考に、身体の中からキレイになって、夏の疲れを吹き飛ばしましょう。

簡単でおいしいスムージーとパンケーキ

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甘さを抑えた「枝豆と長いものとろりんスムージー」(左)とトマトの酸味と生クリームが合う「夏を彩るカラフルトマトのパンケーキ」

まずは「枝豆と長いものとろりんスムージー」を紹介します。材料は茹で枝豆15グラム(約30粒分)、長いも50グラム、牛乳200ミリリットル、バニラアイスが大さじ2です。作り方は簡単。長いもは皮ごと適当な大きさに切って、ミキサーに材料を入れるだけです。さて、お味は? バニラアイスの甘みがほどよく、枝豆の香りと食感が引き立っています。枝豆は夏バテで食欲がないときに最適だそうです。

もうひとつのレシピ「夏を彩るカラフルトマトのパンケーキ」はミニトマトを湯むきしてシロップ漬けにする、そのひと手間が面倒くさそう。そこでひと工夫です。「トマトのヘタの反対側に爪楊枝で1カ所穴を開けます。そしてお湯につけておくと自然と皮がむけますよ」。さらに「甘いトマトは水に沈みます」など、西村さんのワンポイント解説に、熱心にメモを取る姿も見られました。セミナーの募集定員は70人でしたが、今回の応募総数は1100人を超えました。野菜と料理に関する関心の高さがうかがえます。

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お気に入りのレシピも語ってくれた野菜ソムリエ上級プロの西村有加さん

知っていますか? そうめんかぼちゃ、かぐらなんばん

参加者がもつ豊富な知識の一端がみられたのは、思いつく夏野菜を書いてもらったときのことでした。「トマト、ナス、キュウリ、ピーマン......」と西村さんが会場を回りながら参加者にヒアリングすると、次々と野菜の名前が挙がるのです。中には「そうめんかぼちゃ、かぐらなんばん」など、プロの西村さんが感心するような答えも飛び出しました。

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参加者からは次から次に夏野菜の名前が挙がりました

ここで夏野菜の知識をまとめてみましょう。特徴は4つ。【1】ぶらり下がっている、ぶらり野菜が多い(ナス、ゴーヤなど) 【2】水分が多く含まれている(キュウリ、冬瓜など) 【3】身体を中から冷ましクールダウンしてくれる(トマト、スイカなど) 【4】カラフルな色が多い――です。次に、野菜の色で取れる栄養素がわかります。例えば赤はリコピン(トマト、スイカ)、緑はクロロフィル(ホウレンソウ、ブロッコリー)、黄はルテイン(トウモロコシ、キウイ)などです。食べ方のアドバイスとしては、身体が冷えたときには香味野菜(ミョウガ、ショウガ)を、美肌を目指すならカボチャ、アボカド、トマトを良質なオリーブ油やゴマと一緒に取ると効果的だそうです。

好きな道に思い切って飛び込む

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会場からの質問は野菜の活用・保存方法から職業選択にまで及びました

西村さんへの質問タイムでは、20代の学生から「野菜ソムリエを目指すきっかけは何だったのですか」とありました。実は西村さんの最初の就職先は証券会社。その後、外資系コンピューター企業に転職しましたが、毎日がストレスとの戦いだったようです。自分の専門領域には絶対的な自信をもつ人たちとのふれあいの中で「私は小さい頃から野菜と料理が好きだった」ことを思い出し、この道に飛び込んだそうです。今では取得した関連資格は10を超えたそうで、若い女性にとってはキャリア形成の参考にもなったようでした。

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