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気温が高くなると、貧血を起こし
やすくなります。その理由は、
「汗に鉄分が含まれているから」
というのはホント?
正解は
ホント
解説
貧血は、血中ヘモグロビンの量が減少した状態を指します。肺から体に取り込まれた酸素は、赤血球中のヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。ヘモグロビンの量が減少すると、酸素運搬能力が低下するため、疲れやすくなったり、めまい、立ちくらみ、動悸(どうき)、息切れ、頭痛、顔面蒼白(そうはく)、耳鳴りなどの症状が現れたりします。大量に汗をかくと鉄分も体の外に排出されます。そのため、貧血(鉄欠乏性貧血)を起こしやすくなるのです。
貧血を防ぐのに効果的な食材は、レバーやしじみ、卵の黄身などです。豆味噌も味噌の中では鉄を多く含みます。夏場は豆味噌を使ったしじみ汁などがお勧めです。
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授