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カルシウムが不足すると
イライラするのはホント?
正解は
ウソ
解説
カルシウムは体の中で99%が骨や歯に、残りの1%が血液や細胞外液などに存在するといわれています。脳神経の興奮を抑える作用があるため、「不足すると興奮しやすく、イライラする」といわれてきたようです。
血液中のカルシウム量は減ってくると骨から溶け出して補充するので、一定に保たれています。慢性的に不足すると骨粗しょう症を引き起こす原因となりますが、興奮しやすくなるということはありません。血液中のカルシウムが過剰になった場合は、骨に蓄積されるほか尿として排出されます。
年齢を重ねるにつれてカルシウムは不足しがちになります。骨の形成と維持には、カルシウムの摂取と運動による骨への継続的な負荷が重要です。
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授