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ビールを飲む際に、「痛風の原因になる」と
プリン体を気にする人は多いですが、
実はそのつまみの方に注意が必要ってホント?
正解は
ホント
解説
プリン体とは、細胞の核の中にある核酸などを構成する成分で、ほぼ全ての食品に含まれます。プリン体は肝臓で代謝され、最終的には「尿酸」となって身体の外に排泄されますが、尿酸が排出能力を超えると、血液中にたまって高尿酸血症を起こします。この状態が続くと、尿酸が結晶化した尿酸塩が関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。これが「痛風」と呼ばれるものです。プリン体が多いと思われがちなビールは、換算すると1缶(350mL)当たり12~25mg、大瓶1本(630mL)あたり21~44mg含まれることになります。
一方、レバーやいくら、たらこなど細胞数の多い食品はプリン体を多く含みます。例えば食品100g当たりのプリン体の量は、レバー類=210~320mg、いわし・かつお=210~270mg(*1)。干し椎茸や魚の干物は水分量が減っているためプリン体が多くなりがちです。プリン体が気になる人は、つまみにも注意が必要です。
(*1)公益財団法人痛風財団ホームページより
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授