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お酒を飲むと花粉症が
悪化するというのはホント?
正解は
ホント
解説
飲酒をすると体内でアルコールが分解されて、「アセトアルデヒド」という物質が作られます。この物質が、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといったアレルギー症状を誘発するヒスタミンの生成原因になります。また、アルコールの利尿作用によって、飲酒後は身体が脱水しやすくなります。のどや鼻の表面の粘膜にある線毛は、ウイルスや細かいごみなどを外に追い出す働きがありますが、乾燥がこの働きを低下させてしまいます。これが、花粉の排除機能の低下にもつながるのです。
花粉症がひどい時は、極力お酒を控えた方がいいといえます。また、のどや鼻の鼻腔粘液線毛輸送機能を低下させないように、すみやかにイオン飲料などで身体から失われた水分とナトリウムを補給し、身体が脱水状態にならないようにすることが大切です。
イオン飲料の摂取が、低湿度環境における鼻腔粘液線毛輸送機能に与える影響
http://www.otsuka.co.jp/company/business/rehydration/studyresults/studyresults09/index.html
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授