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卵は栄養バランスがいいといわれますが、
食べ方によってその吸収率が異なります。
次のうち、どの食べ方が一番吸収率が高い?
正解は
半熟卵
解説
卵は、たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸のうち、身体にとって必要不可欠で食事から取らなければならない9種類のアミノ酸(必須アミノ酸)をバランスよく含みます。これらは免疫力アップにつながるものの調理方法によって消化時間が異ります。栄養の吸収率では、半熟卵が一番高い食べ方です。
1.半熟卵(1時間半)
2.ゆで卵(2時間半)
3.生卵(2時間45分)
4.目玉焼き(3時間)
5.玉子焼き(3時間15分)
(*たまご1個当りの消化時間の目安。ただし個人差、食べ合わせにより異なります)
消化時間が異なる理由は、卵に含まれるビオチンというビタミンにあります。ビオチンは卵黄の糖たんぱく質であるアビジンと結合して強固な複合体を作っており、そのままでは、腸から吸収されにくくなります。そのため、少し加熱すると、アビジンの働きが弱くなり、ビオチンとの複合体は作らないため、消化吸収が改善されます。ただし、加熱しすぎると、今度はたんぱく質が凝固してしまい、更に消化吸収に時間がかかってしまうのです。
クイズの食品の分析値は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」または「日本食品標準成分表2015」に基づいています。
- 監修:
- 上原万里子=東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科教授
柳沢香絵=相模女子大学栄養科学部健康栄養学科准教授