たばこに含まれるニコチンには精神安定作用があるため、喫煙は心を落ち着かせてくれると思いがちです。しかし、ニコチンの血中濃度が半減するのは約30分と短く、たばこのストレス軽減効果は、あくまでニコチン切れによる禁断症状の緩和にすぎません。過去１年間たばこを吸わなかった人は精神的なストレスがある程度軽減されたのに対し、再びたばこを吸い始めた人は特に改善が見られないことが研究で報告されています。ストレス解消には、適度な運動や睡眠、バランスの取れた食事などが大切です。日常的にストレスを感じる方は、ビタミンＣやビタミンＢ群などを多く含む食材やサプリメントなどを意識して取るといいでしょう。