ウーマノミクス・プロジェクト初の釣りイベントを11月13日（金）、サニーサイドマリーナウラガ（神奈川県横須賀市浦賀）にて開催しました。10月初旬に開催予定だったのですが、「爆弾低気圧」という恐ろしげな天気図を見て、あえなく中止を決定。どうしたものかと頭を抱えていた事務局を後押ししてくれたのは、当選者の皆様の「繰り延べ開催はいつ？」との熱い声でした。そして、満を持しての開催となったのです。

　今回の船釣りイベントの特徴は「手ぶらで気軽に釣り体験」。「ＤＡＩＷＡ」ブランドの釣具メーカー、グローブライドの全面協力を得て、釣具だけでなくウェアもそろえました。ヤマハ発動機のボート5艇に、女性フィッシングインストラクターとして石崎理絵さん、井上美和さん、グローブライドの小堀友理華さん、沙魚川絢音さん、ヤマハボート免許センター東日本の青沼増美さんの5人が同乗して初心者の方でも安全にボートフィッシングを楽しめるようにしました。

　そして迎えた当日。明け方の朝日に照らされた浦賀の海は素敵でした。午前9時過ぎにはカラフルでお洒落なレンタルウェアに身を包んだ参加者が全員集合。まずはグローブライドの小堀さんによる「ワンポイント釣り講座」で、釣具の使い方や今回狙う「カサゴ」の釣り方のコツを頭に入れました。

　さあ、5班に別れていざ出航です。しかし天気は下り坂で、次第に風も強くなっていきました。11月の海はさすがに寒い。正直、初心者の方が簡単に釣れる環境ではありません。各艇のインストラクターは何とか短時間で釣果を出そうと、ポイント探しや釣り方のアドバイスに力を注ぎます。

　疲れた表情がみえてきても「もう少し頑張る」とあきらめない皆さん。「ウーマノミクス魂」が実り、カサゴのほか、ホウボウなども釣ることができました。帰港した皆さんに「お疲れ様でした」と声をかけると「いっぱい釣れたよ」と、弾んだ声で答えてくれました。

　釣った魚はおいしくいただきましょう。5艇すべて無事に帰港すると、小堀さんが今度は「捌き方講座」を開いてくれました。小堀さんの絶妙な包丁さばきを、スマホで撮影する参加者の皆さん。お刺身してお昼にいただきました。

　昼食後には主催者のヤマハ発動機から、ボート免許が手軽に取得できるコースや、全国各地のマリーナと展開するボートレンタルサービス「ｓｅａ-ｓｔｙｌｅ」の概要説明がありました。グローブライドは釣りに興味を持った皆さんに向けて、クラブツーリズムと展開している釣りツアーの概要などを紹介しました。 　最後にはアンケートに記入していただきました。「こんなに手軽にボートで遊べるとは意外だった」「初心者にも優しい企画」「お魚の捌き方、家で実践します」「ウェアがきれい」―-。海を身近に感じた方が多かったです。

　「釣りはおじさんのスポーツ」というイメージが先行します。でも、お洒落なウェアに包まれて、魚との駆け引きを心底楽しんでいる皆さんの表情を見ていると、女性でも十分に楽しめる環境が整ってきたなのだな、と実感できるイベントでした。

　また、ここ数年はボート免許を取得する女性が増えています。忙しい仕事の合間をぬってマリーナに出かけ、自分で舵を取り、そして自分で釣る。社会で活躍する女性が一層増えれば、そんな女性のオフの過ごし方も珍しくはなくなるのでしょう。