過去開催イベントのレポート

自分を磨きたいあなたのために

女性のためのクラシック音楽教養講座

 「クラシック音楽には興味があるけど少し難しそう」と感じている方は多いのではないでしょうか。決してそのようなことはありません。音楽と向き合うためのちょっとした知識を身につければ、クラシックも身近なものになります。5月27日(火)のイベントではクラシックへの認識を変えた方も多かったようです。

 日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会が開いた「女性のためのクラシック音楽教養講座」。定員80人を予定していましたが、関心の高さから参加を希望される方は300人近くに膨れ上がり、急きょ定員を増やしました。会場となった「スペースNIO」(東京・大手町の日本経済新聞社本社2F)には日経ウーマノミクス・フォーラム会員の女性約140人が集まりました。

 生演奏に初めて接した方もお見えだったようで曲が終わるたびに大きな拍手があり、音楽に関するこぼれ話の後は笑い声が起きました。参加者を魅了したのは「劇団東京イボンヌ」に所属する声楽家と演奏家。クラシック音楽と演劇の融合を目指すこの劇団には、俳優だけでなく、音楽のプロたちも所属しているのです。クラシック音楽の歴史や楽曲の種類といった基礎的な知識の解説とともに、著名な作曲家の知られざるエピソードも紹介され、和やかな雰囲気の中で講座が進んでいきました。マリンバやバイオリン、フルート、クラリネット、オーボエ、トランペットの実演もありました。

 休憩時間には「ジャンニの麻布チーズケーキ」が協賛企業の五洋食品産業から参加者に振る舞われました。五洋食品の舛田圭良社長がチーズケーキの特徴や開発の苦労話を披露した後、イボンヌの演奏家と声楽家によるパフォーマンスが始まり、サロンコンサートのようになりました。

 後半はシーン別のお勧めの楽曲の紹介がありました。朝、目覚めたとき、仕事に取り掛かるとき、読書を楽しむとき、眠りにつくとき、それぞれのシーンに適した楽曲について参加者は熱心にメモをとっていました。最後にコンサート会場でのドレスコードの説明がありました。おしゃれだけでなく、周囲への気配りにもなるという様々な工夫について参加者はうなずきながら聞いていました。

 なお、この講座の様子は日経チャンネルでみることができます。ほぼノーカット版で時間も約90分となっています。週末のひと時に楽しんでいただければと思います。